2017年05月13日
北遠の王子製紙⑤―「王子製紙株式會社氣田分社機械部 紀念撮影」
王子製紙気田工場が操業を開始したのは明治22年(1889)。操業間もなくの明治36年(1903)、「王子製紙株式會社氣田分社機械部」の「紀念撮影」の写真を見つけました。掲載しているのはスキャナーで取り込んだため、法被の襟の文字が読めなくなってしまいましたが、誇らしげに「氣田分社」と染め抜かれています。
王子製紙気田工場は、わが国最初の木材パルプからの製紙工場。 残念ながら、気田工場で作られた紙は木質繊維が十分にこなれていないザラ紙のため、包装紙以外には向いていなかったとのことです。
しかし、オシャレな鳥打帽スタイルや腕を組んでポーズを取る職工たち。機械部で働く人々は、日本ではまだ誰も経験したことがない工程での紙作りをしている、との高い誇りを感じていたのだろうと思います。
王子製紙気田工場は、わが国最初の木材パルプからの製紙工場。 残念ながら、気田工場で作られた紙は木質繊維が十分にこなれていないザラ紙のため、包装紙以外には向いていなかったとのことです。
しかし、オシャレな鳥打帽スタイルや腕を組んでポーズを取る職工たち。機械部で働く人々は、日本ではまだ誰も経験したことがない工程での紙作りをしている、との高い誇りを感じていたのだろうと思います。