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2018年04月27日

龍山町戸倉の東福寺観音堂を訪ねる⑦―見返り獅子

淡海國玉神社拝殿の見返り獅子 諏訪の宮大工、立川和四郎冨棟が建てたと伝えられている龍山町戸倉の東福寺観音堂の木鼻の獅子の彫刻のたてがみに着色された痕が見えました。これは後世に修復されたものと判断し、あまり気に留めていなかったのですが、磐田市見付の淡海國玉神社拝殿の見返り獅子と比べてみると、その類似性が気になりましたので紹介します。

 実は、東福寺観音堂の木鼻の獅子も、片足を下げて顔を正面方向に向けた見返り獅子。ただ、淡海國玉神社の獅子が、向拝柱から横に出ているのに対し、東福寺観音堂の獅子は柱の角から斜めに出ています。

東福寺観音堂の見返り獅子
東福寺観音堂の見返り獅子

 ただ、見比べていただければお分かりのように、おおよその輪郭は大変良く似ています。

 これが絶対的な証拠だと言うつもりはありません。しかし、東福寺観音堂が和四郎冨棟の手のよる建築だったとすれば、諏訪と遠州とを結ぶいにしえの道として、北遠の山々と天竜川の果たした役割が一層際立って来ち、夢が広がりました。



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