2018年02月24日
天浜線の登録有形文化財①―扇形車庫と機関車転車台

鉄道施設が一括で登録されたのは、鳥取県の「若桜鉄道」、群馬、栃木県境を走る「わたらせ渓谷鉄道」に次いで全国3例目。登録施設のほとんどは、70年前の旧国鉄二俣線開通当時のまま保存活用されています。
文化庁が開設している「文化遺産オンライン」によれば・・・

【機関車転車台】扇形車庫の手前に位置する。全体の直径は約18.4m、下路式の当時では標準的な転車台で、中央に門型の鉄柱を建て、運転室とともに360度回転する。天竜運転区の核となる施設で、扇形車庫とともに天竜浜名湖鉄道のシンボルとなっている。
「転車台」とは、車両の向きを進行方向に向けるために用いられる設備。蒸気機関車は運転台が一方向にしかなく、終着駅では進行方向に向きを変えなくてはいけません。そこで必要になるのが「転車台(ターンテーブル)」です。
最近では電気機関車やディーゼル機関車等の増加により、前後に運転席が設けられ、「転車台」の必要がなくなり、撤去されるケースも多くなりました。転車台、扇形車庫が現役で活躍している姿を見られるのは、全国でもごくわずかです。
Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:46│Comments(0)
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