› 自然と歴史の中を歩く! › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 笠井の町歩き⑦―「静岡笠井」の消印

2018年01月17日

笠井の町歩き⑦―「静岡笠井」の消印

旧笠井郵便局の消印が押された切手 旧笠井郵便局の消印が押された「貳銭」切手が貼られた郵便物を見つけました。

倉島可尹宛ての書状 この郵便物は、磐田市歴史文書館で開催されている企画展「遠州の俳諧」で展示されているもの。磐田郡井通村の倉島可尹(かいん)に宛てて俳句の募集を呼びかけた書状の差出人は、何と「遠江濱名豊西 大蕪庵 松嶋十湖」です。

 現在の浜松市東区豊西町に生まれた松島十湖にとって、明治6年(1873)に開局した旧笠井郵便局は最寄りの郵便局。ポストに投函したものか、あるいは局に持ち込んだものかは不明ですが、大量の郵便物に困った郵便局は、十湖宛ての郵便物を私書箱扱いにしていたとのこと。

「遠江濱名豊西 大蕪庵 松嶋十湖」のスタンプ 切手には「11.10.20」の消印が押されていますので、大正11年(1922)10月20日の扱い。嘉永2年(1849)生まれの十湖は73歳です。

 この切手は偽造防止のため、着色繊維片(赤・青)が漉き込まれた「毛紙(けがみ)」に印刷されたもの。御覧になりたい人は、磐田市役所竜洋支所2階で開催中の歴史文書館企画展「遠州の俳諧」(~2月28日)をお訪ねください!

 【関連記事】笠井の町歩き①―笠井観音
  
 【関連記事】細江・長楽寺を訪ねて⑥―松島十湖書の句碑と玄関の「むくり天井」


同じカテゴリー(歴史・産業遺産・寺社・文化財)の記事

Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:15│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
笠井の町歩き⑦―「静岡笠井」の消印
    コメント(0)