2018年01月13日

笠井の町歩き③―戦前の丸型ポスト

戦後の丸型ポスト 日本で、いわゆる「丸型ポスト」の原型とも言える鋳鉄製ポストが登場したのは、明治34年(1901)。今でも時折見かけることがある「郵便差出箱1号(丸型)」―これを見れば、レトロと感じてしまうのですが、登場したのは昭和24年(1949)ですから戦後のことです。

戦前の丸型ポスト 笠井にもそんな丸型ポストがありましたが、庇の下の投函口の下には「郵〒便」と「POST」の文字。なるほど「POST」と英語表記になっているのが、戦後に製造された証拠なのかも知れません。

戦前の丸型ポスト しかし、笠井で見かけた丸型ポストはそれだけではありませんでした。一見よく似て見えますが、「POST」の字はなく、投函口周りにはラーメン丼でよく見る雷紋や桜の花模様が。雷紋の飾りは旧笠井郵便局の2階軒下でも見られましたが、吉祥模様の意味だったのでしょうか?

 これこそ、戦前に設置された丸型ポスト。戦時中の金属供出を逃れ、現在も使われているのは、全国でたったの11本とのことですが、そのうちの1つが、何と笠井にあったのです。



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