4年ぶりの春埜杉と新宮池②―鳥居がある寺
「春埜杉」があるのは曹洞宗の寺、春埜山大光寺。お寺であるにも関わらず、境内入口には大きな鳥居が建てられています。そんな不思議な寺にある春埜杉は、養老2年(718)に大光寺を訪れた行基菩薩が植えたとも伝えられ、これが「樹齢1300年」の推定根拠。
しかも、「春埜杉」をご神木と呼ぶ人たちもいますので、大光寺はまさに神仏混淆の宗教施設。本堂の前は「お犬様」が護っていますが、これは、水窪にある山住神社と同じ。大光寺は山住神社の里宮との説もあります。
明治の神仏分離令にも従わず、神仏習合を通して今日に至っている大変珍しい大光寺。神仏混淆の修験道を今に伝える希少な宗教施設でもあるのです。
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