東海道・蒲原宿を歩く⑩―美しい格子戸のある家(増田家)
蒲原(かんばら)で目立つのは千本格子の家。増田家は千本格子には解説看板が下げられています。
美しい格子戸の家 増田家
格子戸は、古くは平安時代に初めて現れた建具で、伝統的な日本建築工法の一つです。細い角木を縦横に間をすかして組み、窓または出入口に取り付けますが、組子の組み方にも幾種類かあり、また、組子だけで吹通しのものや、面に板を張るものなど、気候風土に合わせた工夫がなされています。
かつては街道沿いに格子戸の家並みが続き、毎日主婦によって磨き込まれた美しい木目が、この町独特の情緒ある風景でした。 静岡市
通りに面した家では、中を覗かれるのは避けたいが、壁で覆ってしまえば、光も風も入っては来ません。そこで考え出されたのが千本格子。美観を損なうことなく、光や風を取り入れることが出来る目隠しです。
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