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2021年01月07日

「浜名湖れんが館」を訪ねる③―飾り瓦

「鶴」の飾り瓦 「浜名湖れんが館」の寄棟屋根を覆っているのは、和風の桟瓦。湖西市鷲津の立地から考えれば、愛知県三河地方で製造された、いわゆる三州瓦が使われているのだと思われます。

 隅棟の鬼瓦には、波の上を舞う鳥が浮き上がっています。ここは鷲津ですから、もしかしたら「鷲」かとも思ったのですが、鷲津の地名は地形が鷲の頭に似ているところから名付けられたとのことで、特に鷲の姿がよく見られるということでもなさそう。普通に考えれば、縁起を担いだ「鶴」と考えるのが妥当でしょう。

「亀」と「高砂」の飾り瓦 そのつもりで反対側を見ると、こちらには「亀」。つまり、「鶴と亀」とがペアになっていたのです。主棟の鬼瓦には、「高砂の尉・姥」。これも、商売繁盛を願い、縁起の好い造形を選んだに違いありません。

 ちなみに、軒先に見られる針は野鳥避け。もしかしたら、川越の屋根で見かけた「殺生釘(せっしょうくぎ)」と同じように、魔除けの意味も兼ねていたのかも知れません。




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