
浜松市天竜区春野町の岩嶽山のヤシオツツジは、国指定の天然記念物。岩嶽山の登山口へと向かう道の小高い所に、「馬頭観世音」と刻まれた文字碑と石仏の2基が祀られていました。

石仏は合掌した姿でしたが、頭上に頂く馬頭は2つ。山仕事で働いて死んだ馬の供養のために建てられたものでしょうか?

「岩嶽山ヤシオの里」の標柱が立つかつての登山口入口には、小俣山乃神の社と大瀧不動明王が並んでいます。大瀧不動明王の由来がどこにあるのかは分かりませんが、この道の各所で見ることができる滝を修験者の行場と見立てたのかも知れません。
ここまでの道に馬頭観音と不動明王が建立され、岩嶽山には岩嶽神社が祀られていますので、山全体としては神仏混淆、いやむしろ日本古来の山岳信仰と言えると考えました。
*記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたので、過去記事を再掲載させていただきました。