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2020年09月27日

神か?仏か?②―六郎沢の役行者

六郎沢の役行者 役行者(えんのぎょうじゃ)と呼ばれる修験道の祖、役小角(えんのおづぬ)は、山奥深くに入って岩穴に籠もり、木の実を食べながら厳しい修行を重ねたと伝えられ、その石像は岩穴や石祠に祀られていることがよくあります。

 浜松市天竜区六郎沢の山の上、馬頭観音の社と並ぶ祠の中に祀られた髭と高下駄の石像こそ、役行者です。

 前回、「神か?仏か?①」の中で役行者でも書きましたが、元々は実在した人物であった役小角。修行の末、呪術を獲得し神格化されました。

 じゃあ「神」か?と言えば、本地垂迹説の基づく修験道の世界では、神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)と称して仏の生まれ変わりとされ、「仏」でもあったのです。

六郎沢の役行者 そして、修験道の本尊である大日様が祀られる天日山(だいにちざん)の南に位置する六郎沢の役行者には、金属板で作られたミニ鳥居が供えられていました。

 これって神?それとも仏?ここ六郎沢では、神仏混淆が生きています。

 *記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたので、過去記事を再掲載させていただきました。




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