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2020年09月29日

神か?仏か?北遠の不動明王①―竜頭山平和登山道

竜頭山平和登山道の不動明王像 休日に浜松市天竜区佐久間町大輪、国道152号を水窪に向かいトンネルを過ぎると間もなく、たくさんの車が停まっているのを目にしたことがありませんか?そこには、竜頭山(りゅうとうざん)平和(ひらわ)登山口があります。

 竜頭山は標高1352メートル。頂上まで6,220メートルの健脚向きの山登りがここから始まります。

 かつて、竜頭山の山頂には「秋葉三尺坊大権現」の奥の院があったと言われ、登山口には石仏が2基。向かって左の1基には不動明王の姿と「奥の院是右(?)五十丁」の文字が刻まれています。そして、右の1基には「右あきは(者=変体仮名) 左おくのゐん道」と読める文字が。

 それぞれ、元々ここにあったものか、別の地から移したものかは分かりません。ただ、ともに不動明王が刻んであるところを見ると、修験者や信者たちを奥の院に誘う道標であったには違いありません。真言密教が全盛の時代、熱心な信者たちは、秋葉山だけでなく常光寺山、光明山、そして竜頭山などを霊山として修験回峰した証と言えるかも知れません。

 *記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたので、過去記事を再掲載させていただきました。




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