2018年12月05日

久能山東照宮を訪ねる⑩―粟穂に鶉

粟穂に鶉 「諏訪立川流が好んだ『粟穂に鶉』④」で紹介した通り、久能山東照宮の透塀の腰板にも「粟穂に鶉」の彫刻が嵌め込まれていました。

 しかし、その表現は、立川和四郎が彫った「粟穂に鶉」と比べて繊細さに欠けています。

 調べてみると、久能山東照宮は幕府お抱えの大工棟梁・中井大和守正清による建築とのことで、「粟穂に鶉」は和四郎が彫ったものではないようです。

 鶉が粟の落ち穂を啄ばむ姿は、豊穣なる稔りへの願いを表現したもの。粟穂は「アワボー」と呼ばれ、水窪では豊作を祈願して正月の門松にも飾られる縁起植物です。

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