2018年10月24日

鳳来寺を訪ねる⑬―鳳来寺の由来

彫像「利修仙人」 石段参道の登り口では、平成8年(1996)3月に建てられた藪内佐斗志作の彫像「利修仙人」が迎えてくれました。

 利修仙人とは・・・

 鳳来寺山はもと桐生山(きりゅうさん)といって、高さが一五〇㍍もある桐の木が生えていました。古い木なので洞があり、龍や鳳凰という美しい大きな鳥が住みついていました。

 千四百年ほど前、仙術という超能力を身につけた利修仙人(りしゅうせんにん)がこの山へ来て修行をはじめ、鳳凰を操って空を飛んだりしていました。

 千三百年ほど前のことです。文武天皇が病気になってなかなかなおらないので、霊力を持つといううわさの高い利修仙人にご祈祷してもらおうということになりました。そして、草鹿砥公宜(くさかときんのぶ)という人が天皇の使いとして、利修仙人に頼みにきました。仙人は鳳凰に乗って都へいき、一心にお祈りをして天皇の病気をなおしました。

 病気の全快を喜んだ天皇は、利修仙人を開山として、桐生山に立派なお寺を建てました。そして、鳳来寺と名付けました。そこから鳳凰が来たという意味です。それから桐生山を鳳来寺山とよぶようになったということです。


 鳳来寺の「ほうらい」は「蓬莱」ではなく「鳳来」。鳳凰の背に乗っているのが利修仙人です。

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