2018年02月22日
浦川・玄馬稲荷を訪ねる⑦―玄馬とは?
「玄馬=黒い馬」。各地に伝わる伝承からすると、黒い馬は雨乞いを祈願するものだそうです。逆に、白い馬は晴天を願ってのもの。多くが絵馬の形で奉納されているようです。となると、この「玄馬」も降雨を祈っての名前だったのでしょうか?
佐久間のあちこちに、名水とは呼ばれない湧水が見られます。それは、道路際の斜面から浸み出すようにチョロチョロ♪垂れて来ますが、近くに「水神様」を祀った祠や石碑が建てられているところもあります。
私たちの暮らしに欠かせないのが水。降り過ぎると災いをもたらす雨ですが、降らないと生きていくことさえままなりません。目の前の相川には水が流れていても、その水は森林によって作られているのを先人たちはよく知っていたのではないでしょうか?「水神様」と「山神様」の石碑が並べられているところもあります。森林と水との深い関係を示しているような気がします。
それにしても、この玄馬稲荷には狐の姿が見られません。狐は稲荷神の眷属であり、祭神ではないのですから、必ずしもいなくてはいけないわけではありませんが、なぜか不思議です。
資料によれば、社殿内部の神棚(神殿の)中に尾上栄三郎奉納と伝えられる白狐1対があるらしいのですが・・・。