2017年11月03日

伝統の湯立神楽「川合花の舞」⑤―金山の三ツと山見鬼

 「金山の三ツ」を舞ったのは、鉢巻き姿の高校生2人と大人1人。採り物は「金山の二ツ」と同じく剣と鈴です。

金山の三ツ
金山の三ツ

 時間は午後8時を過ぎ、石の上で燃え上がる炎も勢いを増しているようです。なぜか私も、火の番を頼まれ、「金山の三ツ」の舞を炎越しに見る羽目に。でも、この光景が、湯立て神楽本来の醍醐味なのかも知れません。

 さあ、待ってました。いよいよ、「山見鬼」の舞が披露されます。

天狗
伴鬼

 先導は、ここでも天狗。大きな鉞(まさかり)を手に、大きく頭を反らせて視線を天に向け、山(白山=死の世界)を見上げる所作を繰り返します。続いて登場したのは、大きな面をした伴鬼でした。

 あまりに迫力のある面でしたので、私はこの鬼が山見鬼と誤解してしまったほど。天狗と伴鬼とが鉞を振り回して暴れているところに、いよいよ、主役登場!山見鬼です。

山見鬼
山見鬼

 面を付けた舞手たちには、前が見えていないのだそうです。そのため、燃える松明で足元を祓うように先導する者が付きます。炎が消えれば松明を替え、火が落ちれば草履の裏で踏んで消し、中腰のままで暴れる鬼たちをサポート。

 笛と太鼓の単調ですがメリハリの利いた楽と、舞手との呼吸もピッタリと決まり、天狗と鬼たちは暴れるのを止めて、楽屋へと引き上げて行きました。



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