2017年11月02日
阿多古川・瀬戸渕の風景⑦―天龍電力川瀬発電所
その後の調査の中から浮かび上がって来たのは、天龍電力川瀬發電所の存在です。
きっかけになったのは、佐口行正さんが集めた「天龍電力會社南營業所 新築落成紀念」の古い絵葉書。絵葉書は、明治44年(1911)、「靜岡懸磐田郡中泉町」(現在の磐田市中泉)に開設され、大正6年(1917)6月に新築落成した南営業所の「正面之景」と「事務室・應接室」の写真が印刷されたものですが、この天龍電力が明治41年(1908)11月に完成させたのが、まさに天竜区東藤平川瀬の発電所だったのです。
天龍電力の発起人は、静岡県磐田郡二俣町長らで本社は二俣町。川瀬発電所の出力は100キロワット。磐田郡二俣町をはじめ、見付町、中泉町、袋井町、上阿多古村、下阿多古村等に電力が供給され、明治42年(1909)9月には、同じ阿多古川の少し下流にやはり出力100キロワットの落合発電所も完成したとのこと。
瀬戸渕の石碑群は、この発電所や水路完成・改築を記念して建てられたものだったようです。
ちなみに、新中泉駅から二俣町駅を結んだ光明電気鉄道へは、水力発電所の補助電源として大正7年(1918)11月に中泉町二之宮に設置された出力110キロワットの火力発電所からも電力供給がされました。
きっかけになったのは、佐口行正さんが集めた「天龍電力會社南營業所 新築落成紀念」の古い絵葉書。絵葉書は、明治44年(1911)、「靜岡懸磐田郡中泉町」(現在の磐田市中泉)に開設され、大正6年(1917)6月に新築落成した南営業所の「正面之景」と「事務室・應接室」の写真が印刷されたものですが、この天龍電力が明治41年(1908)11月に完成させたのが、まさに天竜区東藤平川瀬の発電所だったのです。
天龍電力の発起人は、静岡県磐田郡二俣町長らで本社は二俣町。川瀬発電所の出力は100キロワット。磐田郡二俣町をはじめ、見付町、中泉町、袋井町、上阿多古村、下阿多古村等に電力が供給され、明治42年(1909)9月には、同じ阿多古川の少し下流にやはり出力100キロワットの落合発電所も完成したとのこと。
瀬戸渕の石碑群は、この発電所や水路完成・改築を記念して建てられたものだったようです。
ちなみに、新中泉駅から二俣町駅を結んだ光明電気鉄道へは、水力発電所の補助電源として大正7年(1918)11月に中泉町二之宮に設置された出力110キロワットの火力発電所からも電力供給がされました。