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2017年09月14日

北鹿島の船宿を訪ねる④―鳥羽山洞門

北鹿島の船宿から見える鳥羽山洞門 北鹿島の船宿の2階から外を見ると、赤煉瓦造りの古いトンネル「鳥羽山洞門」が見えました。

 かつて、浜松から二俣に行くには、西鹿島からは天竜川を船で越すしかありませんでした。しかし、天竜川を越しても、行く手を阻むのが鳥羽山です。旅人はもちろん、北鹿島に住む人でも二俣に行くには古道を登り鳥羽山を越すしかありません。

鳥羽山洞門 明治32年(1899)、そんな難所に建設された待望のトンネルがこの「鳥羽山洞門」です。

 明治44年(1911)には吊橋「天竜橋」が架けられ、交通の不便は格段に改善され、昭和12年(1937)に「鹿島橋」が現在の位置に開通。同15年(1940)に、現在の天竜浜名湖鉄道、かつての国鉄二俣線の鋼製3連トラス及び鋼製7連桁橋「天竜川橋梁」が「鳥羽山洞門」の西に架橋されると、国道は鉄道と交差するようになりました。

鳥羽山洞門 そこで、昭和17年(1942)に新たに建設されたのが、現在も使われている「鳥羽山隧道」です。

 つまり鳥羽山には、西から「鳥羽山隧道」「鳥羽山自転車歩行者専用トンネル」、天浜線「鳥羽山トンネル」と「鳥羽山洞門」の4本が並んでいるのです。



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