2019年10月27日
過疎化進む浜松・佐久間町 「川合花の舞」地域つなぐ一夜

川合花の舞は愛知県奥三河地方の「花祭」に由来する湯立神楽。鎌倉時代末期に伝えられたとされ、1976年に県無形民俗文化財に指定された。同地区のほぼ全世帯が加入する保存会が伝統を受け継いでいる。
境内の舞処(まいど)の中央に置かれた湯釜の周りで、保存会員や小中高校生が剣や鈴、扇子を持ち、地固めの舞、花の四ツ舞など15演目を夜通し繰り広げた。山の神と呼ばれる「山見鬼」の演目では、鬼に扮(ふん)した舞手がまさかりを振り回して乱舞。県内外の見物客が訪れ、幻想的な一夜を見守った。
隣接する同町浦川地区では、江戸時代からの歴史が続く浦川歌舞伎が9月の公演をもって休止に。11月には同町山香地区の物流史を伝える浜背負い祭りも最終開催となる。
人口減少や担い手不足は川合地区でも深刻だ。町外に住む地元出身の若者が帰省して運営に携わり、浦川地区の子どもたちを舞手に受け入れて担い手を育てるなど継承の努力を続けているが、保存会員から「文化財指定を受けているものの人材面は厳しい。危機感はある」との声が聞かれる。
一方で、川合地区では3月に三遠南信自動車道佐久間川合インターチェンジが整備され、新々原田橋(仮称)の完成も迫るなど希望もある。渡辺会長は「地域活性化が見える。今をつなげば、継承への好影響が出てくると思う」と期待を込める。(「静岡新聞」より)
今日(27日)は、天竜区観光協会主催の「秋葉山に登るぞォォ!」第2弾のガイドとして秋葉山へ。「川合花の舞」はしばらく見る機会がありませんでしたので、来年(2020)こそは出かけたいと思っています。