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2019年07月27日

JR飯田線の歴史を刻む金属プレート④―第一相月ずい道

「第一相月ずい道」の金属プレート 昭和18年(1943)、国有化されて飯田線となった鉄路に、同30年(1955)、大きな出来事がありました。それは、「佐久間ダム」工事に伴う線路の付け替え。佐久間⇔天龍山室⇔大嵐間 (13.3km) が廃止され、佐久間⇔水窪⇔大嵐間の新線 (17.3km) が開業し、佐久間にとっても、水窪にとっても、時代の大きな転機となりました。

 この歴史を示すものの1つがこの金属プレート。国道152号を水窪方面に進み、「第1水窪川橋りょう」を過ぎた辺りで右折するとすぐに見つかるトンネルの入口です。

第一相月ずい道
型式 1号型
延長 123M
設計 日本国有鉄道飯田線工事事務所
施行 飛鳥土木株式会社
着手 昭和29年2月25日
しゆん功 昭和30年1月30日


第一相月ずい道 トンネルの名称は「第一相月ずい道(トンネル)」。型式の「1号型」の意味は不明です。工事を開始したのが昭和29年(1954)で、完成が翌年1月。さらに翌年、新線の開通を迎えました。

 あっと言う間の突貫工事に、掘削用ダイナマイトの爆発音が響いたことでしょう。かつては馬で荷を運び、足で歩いた北遠の山里を、トンネルまたトンネルの飯田線がしっかりと繋いでいます。

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