2017年05月25日
三信鉄道記念寫眞帖⑥―佐久間村中部全景と水利開発

天龍川は諏訪湖を水源として水量豊富に、近時の堰堤式發電工事の發達は天龍川の水利開發を促進して來たのである。旣に先年矢作水力泰阜發電所(門島驛附近)五萬二千キロの發電を見たのである。今後に於て矢作水力、東邦電力にて天龍川本流及支流の發電水利開發さるべきもの實に二十五萬餘キロの多きに達し、其建設工事は本鐡道の利用によって遂行さるゝのである。
三信鉄道建設の大きな目的の1つは、天竜川の電源開発。そのため、三信鉄道は開業当初から全面電化の鉄道でした。
「佐久間村中部全景」の写真は、天竜川と相川の合流地点。河原には幾艙かの船、写真上を電線が横切り、写真には「右ニ見エルハ中部天龍驛」の解説文が付けられています。