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2019年11月14日

姿を消した弁天岩①―船明・長養寺にある古い写真

 浜松市天竜区にある船明(ふなぎら)ダムの着工は昭和47年(1972)、完成は同52年(1977)。直前の昭和45年(1970)12月に撮影された「懐かしい天竜川 上流より弁天岩を眺める」と題したパノラマ写真が、長養寺に納められていました。
懐かしい天竜川 上流より弁天岩を眺める


 その他にも角度を変えて撮影された数枚の「弁天岩」の写真が。岩の上には松らしい木が数本あり、住職の奥様の話によれば「美しい岩だったわよ」とのこと。話には聞いていた「弁天岩」が、私の前に現われました。

弁天岩 その美しい岩は、一体どこに行ってしまったのでしょう?

 実は、船明ダム工事に伴い、現在の船明ダム運動公園辺りを流れていた天竜川は右岸の日明(ひあり)地区を削り、流路を変えられました。船明地区側の淵に顔を出していた景勝「弁天岩」も姿を消したのです。

弁天岩 また同時に、日明地区の住民、17戸85名は集団移転したという歴史を忘れてはいけません。船明の寺に納められた「弁天岩」の写真は、紛れもなく地区の歴史を写していました。



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