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2019年03月10日

天竜橋から鹿島橋へ①―賃取橋

「天龍橋」が架けられた場所 現在の「鹿島橋」のすぐ上流に「天龍橋」が架橋されたのは、明治44年(1911)11月5日。かつては渡船で渡っていた天竜川の鹿島に橋を架けることの許可が下りたのは、明治42年(1909)。ただし、「県道ではなく里道に賃取橋(有料橋)を架けるのであれば」との条件付きでの許可でした。

 「天龍橋」が架けられていたのは、現在の「鹿島橋」の上流で旧浜名用水取水口跡の少し下流です。

 ちなみに、当時の橋銭(渡橋料金)は・・・

 一.人         一人 金弐銭
 一.荷車 挽夫共    一輌 金六銭
 一.空荷車 仝     一輌 金三銭
 一.人力車 乗客挽夫各 一輌 金五銭
 一.牛馬 口取一人   一頭 金六銭
 一.自転車       一輌 金三銭
 一.荷牛馬車 口取一人 一輌 金拾二銭
 一.空荷牛馬 仝    一輌 金八銭
 一.客馬車 御者一人  一輌 金八銭
 一.担荷 担夫共    一荷 金三銭

旧浜名用水取水口跡 当時の相場に比べて、高いのか、安いのかは分かりません。

 ただ、車と言えば、「荷車」「人力車」「牛馬車」しか料金が設定されていません。天竜川を遡るには、プロペラ船か帆掛け舟。自動車が渡れない吊橋であったため、昭和12年(1937)には、無料で渡れる現在の「鹿島橋」が完成しました。




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