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2018年07月01日

池主神社(松岡霊社)を訪ねる③―大池量水基準標と煉瓦製暗渠

大池量水基準標 松岡萬(よろず)が祀られている池主神社と水神社の間には、「大池量水基準標」と刻まれた円柱の石碑が建てられています。

 この石碑は、量水標石そのものではなく、「大池量水基準標」がある場所を示した石碑。灌漑水源であった大池の水の利用に関しては、上流域と住民と下流域の住民との間で、度重なる紛争が起きていたようです。

大池量水標 その紛争の解決策として、明治31年(1989)に設置されたのが量水標石。上流域と下流域の2ヶ所で水位を観測し監視することで、お互いに水源を独占する事態を回避しようと考えた方策。右の写真は、磐田市二之宮の鹿苑(ろくおん)神社裏にある「大池量水標」です。

今之浦川 大池から流れ出る水路は、水神社の東で今之浦川へと注いでいます。水路が川へと注ぐ場所には、赤煉瓦で造られたアーチ型の建造物が残されています。この暗渠は、明治時代に造られたもの。今之浦川は太平洋の干満の影響で水位が変わり、満潮時には逆流。その水位の変化は大池にまで影響します。

煉瓦製暗渠 暗渠の外側には、鉄扉が付けられていたような痕がありますので、水位調整の水門だったのではないでしょうか?



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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 04:59│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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