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2018年01月26日

東海道岡部宿「柏屋」を訪ねる③―弥次さん喜多さんと講札

弥次さん喜多さん 岡部宿「柏屋」に足を踏み入れると、誰やら先客がいたようです。どこかで見たことがあるような、ないような・・・。ガイドスタッフに聞いたら、弥次さん喜多さんとのこと。弥次さん喜多さんが登場した人気の旅行本「東海道中膝栗毛」が初刷りされたのは、享和2年(1802)から文化11年(1814)にかけてのことですから、天保6年(1835)に棟上げされたという岡部宿「柏屋」に立ち寄ったとすれば、今の建物の前だったことになりますが・・・。

講札 店に掲げられた講札は「一新講社」と「伊勢参宮 飛髙講」の2枚。時代が江戸から明治へと移り、参勤交代が廃止されたせいで旧宿場町の本陣や脇本陣が廃業に追い込まれましたが、庶民の間では旅行ブームが高まり、庶民対象の宿泊施設に鞍替えした旅館は、「一新講社」を名乗る組合を結成。登録旅館を「定宿帳」に記入し、安心できる登録旅館としてアピールしました。

 しかし、それも束の間のこと。明治22年(1889)の東海道線開通により、かつては東海道の旧宿場町にあった旅館は次々と駅前へと移転、あるいは廃業へと追い込まれ、現在では歴史を感じさせる観光拠点へと変容して私たちを迎えています。



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