2018年02月10日
「竹の丸」旧松本家住宅を訪ねて③―ステンドグラス
日本でステンドグラスによる装飾が盛んになったのは、洋風建築が普及し始めた大正期。「竹の丸」の改装時期と一致しています。意匠はオウムのようなカラフルな鳥と花。今では「掛川花鳥園」に行けばいつでも見られるオウムですが、当時は見たことがない鳥のはず。
今では「竹の丸」のすぐそばにオープンした「ステンドグラス美術館」に行けば、間近に見ることができるステンドグラスだって、当時は遠い西洋の教会を飾っている馴染みのない装飾。
掛川の財界を代表する有力者であった松本家の離れは、伝統を重んじるとともに、新しい時代を先取りすることも忘れず、邸宅の名にふさわしい和洋折衷の建物へと改装されたものです。