2017年11月28日
私が出会った狛犬たち⑫―獅子ヶ脇神社(?)の獅子飾り
西鹿島に鎮座する椎ヶ脇神社(しいがわきじんしゃ)を訪ねました。これまでに何度も訪れている神社ですが、今回、神社の各所に見られる獅子飾りが気になりましたので紹介します。
先ずは、神門の屋根瓦には、逆立ちをしている獅子。左右に阿吽1対が飾られています。獅子の胴には渦巻紋。この模様は、「獅子毛」または「毛卍紋(けまんもん)」と呼ばれ、ライオンの毛並の名残りだと言われているようです。
門を抜けて振り返って見れば、反対側の瓦には、獅子に付き物の牡丹の花があしらわれています。
手水舎の木鼻にも獅子が飾られています。左右1対ではありますが、阿形・吽形にはなっていません。耳元辺りには、ここにも牡丹の花があしらわれています。
拝殿の瓦にも獅子が飾られています。これらは、左右に阿吽1対。逆立ちと言うよりも、空から降り立った瞬間のような形です。
さらに、拝殿前には、左右1対の狛犬が。向かって右の阿形が獅子で、左の吽形が狛犬だとする説もあります。
さて、神社の脇には椎の巨木があり、文字通り「椎ヶ脇神社」ではあるのですが、延長5年(927)の『延喜式神名帳』によれば「猪家神社(ししがじんじゃ)」と記されています。その「猪家神社」が訛って椎ヶ脇神社とされたとか、神社の北側には、天龍川の深淵があり、その断崖絶壁の上に椎の木があったので椎ヶ脇神社となったとも伝えられています。
また、「ふるさとものがたり天竜・地名“鹿島”の由来」によれば、椎ヶ脇神社裏側の渕「椎が脇渕」は、鹿が躍り出た「鹿が渕」であったところに由来しているとも言われています。
しかし、この神社のあちらこちらを飾る獅子飾りを見ると、椎ヶ脇神社を祀る人たちに間では、「猪(しし)」「鹿(しし)」「獣(しし)」というよりも、「獅子ヶ脇神社」のイメージが大きかったのではないでしょうか?
先ずは、神門の屋根瓦には、逆立ちをしている獅子。左右に阿吽1対が飾られています。獅子の胴には渦巻紋。この模様は、「獅子毛」または「毛卍紋(けまんもん)」と呼ばれ、ライオンの毛並の名残りだと言われているようです。
門を抜けて振り返って見れば、反対側の瓦には、獅子に付き物の牡丹の花があしらわれています。
手水舎の木鼻にも獅子が飾られています。左右1対ではありますが、阿形・吽形にはなっていません。耳元辺りには、ここにも牡丹の花があしらわれています。
拝殿の瓦にも獅子が飾られています。これらは、左右に阿吽1対。逆立ちと言うよりも、空から降り立った瞬間のような形です。
さらに、拝殿前には、左右1対の狛犬が。向かって右の阿形が獅子で、左の吽形が狛犬だとする説もあります。
さて、神社の脇には椎の巨木があり、文字通り「椎ヶ脇神社」ではあるのですが、延長5年(927)の『延喜式神名帳』によれば「猪家神社(ししがじんじゃ)」と記されています。その「猪家神社」が訛って椎ヶ脇神社とされたとか、神社の北側には、天龍川の深淵があり、その断崖絶壁の上に椎の木があったので椎ヶ脇神社となったとも伝えられています。
また、「ふるさとものがたり天竜・地名“鹿島”の由来」によれば、椎ヶ脇神社裏側の渕「椎が脇渕」は、鹿が躍り出た「鹿が渕」であったところに由来しているとも言われています。
しかし、この神社のあちらこちらを飾る獅子飾りを見ると、椎ヶ脇神社を祀る人たちに間では、「猪(しし)」「鹿(しし)」「獣(しし)」というよりも、「獅子ヶ脇神社」のイメージが大きかったのではないでしょうか?