浜松市の万葉歌碑を訪ねる③―浜松文芸館跡
次に訪ねようとしたのは浜松文芸館でしたが、浜松文芸館は鹿谷から早馬のクリエート浜松の4・5階へと移転し、旧文芸館は解体され更地に。クリエート浜松の周りに歌碑らしいものは見当たりません。
そこで、鹿谷の文芸館跡地に立ち寄ってみたところ、何と万葉歌碑だけが以前のまま残されていました。
歌碑に刻まれているのは、「長忌寸奥麻呂(ながのいみきおきまろ)」が詠んだ「引馬野に にほふ榛原 入り乱れ 衣にほはせ 旅のしる志に」の歌。そして、歌碑の左端には「武者小路実篤書」の文字が見えます。
小説家であり、画家でもあった武者小路実篤の字が残る万葉歌碑は全国にはかなりの数があるようです。賀茂真淵が唱えた「引馬野は浜松」説の心強い後押しとなるこの貴重な歌碑を今後、どこに移転し保存して行くのでしょうか?
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