2020年05月21日
2014年8月23日、栃生山に登る③―角研ぎ痕とヌタ場
以前は、ササ類のブッシュだったと言う栃生山(シャウヅ山)への登山道は、今では下草らしい下草が見つからないような腐葉土の道。嫌われ者のヤマビルも、この高さまでは来ていないようです。
しかし、野生のニホンジカやカモシカがいないのかというと、そうではありません。この日は見かけませんでしたが、体に着いたダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びるヌタ場には足跡が残り、山桜の幹には、短いカモシカの角で鋭く刻まれた角砥ぎ痕が。
その他にも、熊によって皮剥ぎされたヒノキは、たくさん見られました。
もちろん、野生鳥獣の棲み処に侵入したり、生息環境を悪化させたのは、私たち人間。彼らには罪はないのですが、見込みの甘い場当たり的な対策の中、ニホンジカやカモシカたちは、明らかに増えています。
このままでは、杉やヒノキの林業被害にはカウントされない、バランスの取れた自然という大切な森林環境を失いかねません。
写真は、同じ日に届いた秋葉山で撮影されたカモシカ。水窪の山桜を木肌を傷つけた犯人がが、このカモシカだというわけではありません。誤解のないようにお願いします。
しかし、野生のニホンジカやカモシカがいないのかというと、そうではありません。この日は見かけませんでしたが、体に着いたダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びるヌタ場には足跡が残り、山桜の幹には、短いカモシカの角で鋭く刻まれた角砥ぎ痕が。
その他にも、熊によって皮剥ぎされたヒノキは、たくさん見られました。
もちろん、野生鳥獣の棲み処に侵入したり、生息環境を悪化させたのは、私たち人間。彼らには罪はないのですが、見込みの甘い場当たり的な対策の中、ニホンジカやカモシカたちは、明らかに増えています。
このままでは、杉やヒノキの林業被害にはカウントされない、バランスの取れた自然という大切な森林環境を失いかねません。
写真は、同じ日に届いた秋葉山で撮影されたカモシカ。水窪の山桜を木肌を傷つけた犯人がが、このカモシカだというわけではありません。誤解のないようにお願いします。
*記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたので、過去記事を再掲載させていただきました。
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