2019年11月23日

鎌田神明宮を訪ねる①―柳堤跡

「柳堤跡」の石碑 磐田市鎌田に鎮座する鎌田神明宮を訪ねました。神明宮があるのは建設中のJR東海道線「御厨(みくりや)駅」のそば。磐田市立神明中学校の東隣です。

 車を止めたのは兎山公園北側の駐車場。そこには御厨土地改良区の名前で建てられた「柳堤跡」の石碑が。「柳堤」について、まったく知識がありませんでしたので、帰宅後に調べてみたところ、太田川治水工事に伴う悲しい歴史が残されていることを知りました。

河津桜 江戸時代の初め頃、河川の洪水対策として横須賀城主・本多利長が浅羽大囲堤の大修理を行い、太田川右岸の御厨地区に長さ約900メートル、高さ約5メートルの大堤防を築きました。ところが、本多利長は工事途中、過酷な藩政を布いたとして任を解かれて左遷。

黄葉したイチョウ 普請奉行の柳原十内が引き継いだものの工事は中止となり、柳原十内は堤上で切腹。以後、この堤は「柳原」の名をとり「柳堤」と呼ばれるようになったとのこと。

 「柳堤跡」には柳ではなく河津桜が植えられ、数輪の花が柳原十内を偲んで返り咲き。近くのイチョウも黄金色に色づいていました。



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