2019年05月30日
富士山麓の西臼塚ハイキング③―小さな噴火口跡
西臼塚(寄生火山)の生い立ち
富士山の噴火は、平安時代までは山頂から噴火が記録されていますが、そのあと、何度かおきた噴火は、すべて山の側面からおきています。
これは、中央火口への火道がなにかの理由でつまり、上にのぼれなくなったマグマが、山の側面の弱いところを破って噴火したもので、寄生火山とか側火山とよばれています。
富士山の山腹には、六十余の寄生火山があり、その多くは小型で、単純な構造をもつため、あまり深く浸食されていません。
「臼塚」とは、見ての通り、臼のように窪んだ小山(塚)の意味です。