2019年05月09日
「民俗の宝庫」水窪を訪ねて⑪―刈り取られた萱
今でも「ナリ木責め」風習が行われている大野の水元さんのお宅を訪ねた時のこと。道路の脇に刈り取ったばかりの青々としたススキが束ねられていました。
「これは?」「カヤだよ。茶の木の下に敷くようにね」。「萱(カヤ)」と言いましたが、「ススキ」のことだと思います。茶園の片隅には、ススキの茂る草刈り場が設けられ、畝間にススキを敷くことにより保湿、保温、雑草防御と堆肥として茶の成長を促進。世界農業遺産に登録された掛川の「茶草場農法」と同じことが、「民俗の宝庫」水窪の大野でも行われていることが分かりました。