2019年05月03日
「民俗の宝庫」水窪を訪ねて⑤―月夜平のノガマ

あまり気乗りのしない場所ではありますが、ここで「ノガマ(野鎌)」と呼ばれる風習を再確認してみようと出かけました。
墓の上に鎌を立てる「ノガマ」の風習は、死霊の蘇りを嫌う魔除けとも言われ、以前、同じ水窪の永福寺の墓地でも見たことがあります。かつて、土葬が普通だった頃には、狐などの野獣に墓を暴かれないようにとの現実的な必要もあったのかも知れません。

棺桶を担いで墓の穴に降す時に縄を切った鎌は、不浄なものとして墓に立てて来た、とも。そんな「ノガマ」の風習も、「民俗の宝庫」水窪では見ることができました。