2019年01月06日
東海道・新居宿を歩く⑬―碍子引き配線
小松楼が建てられたのは明治時代末期。新居に電気が引かれたのは大正元年(1912)に豊橋電気から電力の供給を受けて設立された西遠電気株式会社によるところ。送電が開始されたのは翌2年(1913)だったようです。
小松楼の室内に見られる碍子引き配線の痕が当時のものだとすれば、今から100年以上も前のもの。ブレーカーもコンセントも「250V 10A」の陶器製。ともに、外側に配線されているのは、漏電火災を防ぐため。
小松楼の室内に見られる碍子引き配線の痕が当時のものだとすれば、今から100年以上も前のもの。ブレーカーもコンセントも「250V 10A」の陶器製。ともに、外側に配線されているのは、漏電火災を防ぐため。
しかし、客間の照明用配線だけは天井裏に施工され、やはり白い陶器製の天井用ローゼット。照明器具を取り付けるための配線接続部分です。そして、その隣りにある金属製の吊り下げ補助部品は、掛塚の旧津倉家住宅の天井にも残されているものと同じです。