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2018年04月09日

半場の大日神社を訪ねる⑦―お寺のような大日神社と「遍明閣」の扁額

 地元の人からは「20分くらいは歩くよ」と聞いていたのに、意外と早く立つことができた大日神社の境内。一目見て驚いたのは、神社拝殿の屋根は、まるで寺のお堂のような形です。

大日神社
大日神社
天龍寺
天龍寺

 旧半場小学校跡に建つ天龍寺と比べてみてください。どちらが神社で、どちらがお寺か区別がつきません。古い建物ではないようですので、大社造りとか神明造りなどにこだわることもなかったとは思いますが、大日如来が祀られた神社だと思うと、寄棟造りの屋根の形には特別な意味があるような気がして来ます。

「遍明閣」の扁額 正面には、神社拝殿には珍しい鰐口の上に、「遍明閣」の扁額が掲げられています。

 「遍(あまねく)く明るい閣(建物)」―大日とは太陽のことですが、大日如来の光は昼夜問わず、分け隔てなく明るく照らすことから「遍く」なのでしょう。

「秋葉任梁書」の文字 気になったのは額の左に、縦書きされた文字。「秋葉任梁書」と読めます。「遍明閣」の揮毫は、あの秋葉寺第39世任梁なのでしょうか?

 神仏分離令以前の秋葉山は、別当寺である大登山秋葉寺を中心とし、鎮守としての秋葉社に修験も加えた神仏習合の宗教施設。江戸の天明~寛政時代にその名が残る任梁が、同じく神仏習合の大日神社に「遍明閣」の扁額を贈ったのかも知れません。



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