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2017年10月30日

初山宝林寺を訪ねる③―中国明朝風の佛殿

佛殿 宝林寺「佛殿(本堂)」は、美しく反った入母屋造りの杮(こけら)噴き大屋根。中国明朝風建築と言われ、よく見る本堂建築と比べ柱が細くて装飾が少なく、床下に当たる空間がありません。

 お寺の本堂と言えば、履物を脱いで畳敷きの間に正座するイメージが強いのですが、宝林寺では土間。土間の上に敷瓦が並べられています。

 宝林寺の開創は、黄檗宗開祖隠元禅師と共に中国からやって来た僧独湛(どくたん)禅師によるもの。旗本金指近藤家の2代目近藤登之助貞用の尊崇をえて、寛文4年(1664)に近藤家の菩提寺として開創されました。

「鹿角」(丸之内抱鹿角)の鬼瓦 そのため、黄檗宗の寺院は日本に寺院形式ではなく、当時の中国「明朝」の建築を模して建てられたのです。

 建立は寛文7年(1667)とされ、一時は瓦屋根に改築されていたようで、境内には気賀近藤氏の家紋「鹿角」(丸之内抱鹿角)の鬼瓦が展示されていました。



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