中山道・木曽福島宿を歩く⑤―福島関所跡
日本四大関所と言えば、東海道の箱根と新居と知っていましたが、中山道の碓氷(群馬県)とここ福島も四大関所だとは知りませんでした。江戸幕府が全国に設置した関所は53ヶ所。福島関所でも「入鉄砲出女」が厳しくチェックされていたのです。
かつての門や建物は明治2年(1869)の関所廃止後に取り壊され、現在の門や建物などは昭和54年(1979)に復元されたもの。復元された関所の建物は資料館として見学することができます。
資料館正面の幔幕に染め抜かれた紋所は「㊀」。代々、木曽代官と関守を任されて来た尾張藩重臣、山村家の家紋です。福島宿の所在地は信濃国筑摩郡でありながら、木曽谷を所管したのは尾張藩だったのです。
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