浜松市の万葉歌碑を訪ねる④―寸田ヶ谷の三社神社
次に訪れたのも「引馬野に にほふ榛原 入り乱れ 衣にほはせ 旅のしる志に」「万葉集巻一・五七」の「長忌寸奥麻呂(ながのいみきおきまろ)」の歌碑。三社神社は中区和合町の寸田ヶ谷(すんだがや)にありますが、行ったことがない人は探すのに一苦労しそうな場所です。
歌碑がたくさん建てられていることだけでは証拠にはなりませんが、「曳馬」や「萩丘」の地名に馴染んでいる浜松市民にとっては、「引馬野は浜松」説はすっかり定着しています。
歌碑の左端には「大宝二年(七〇二年)持統上皇(太上天皇)が三河の国行幸と聞いて奥麻呂主が引馬を出て上皇をお迎えし旅の土産にと一首奉じる。 文献」とも刻まれていました。
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