細江町の万葉歌碑を訪ねる①―細江公園
磐田市の万葉歌碑は、私が知る限りでは「磐田市の万葉歌碑を訪ねる」で紹介した4ヶ所だけ。次は、浜松市の万葉歌碑を訪ねて廻ろうと思います。
先ずは、「『♪ほそ~え、こ~え~ん』に登る」で紹介した細江公園「文学の丘」へ。実は、8月28日に細江公園に登った時には気づきませんでしたので、9月18日に再訪したのです。
ここに建てられているのは、もちろん「遠江引佐細江の澪標(みをつくし) 吾を頼めてあさましものを」(巻14‐3429)の歌碑。作者不詳の歌の意味については諸説ありますが、「遠江の引佐細江のみをつくしのように私を信頼させて、逢ってくださればいいのに」と嘆き恨む心を詠んだ歌。
「萬葉集 巻十四譬喩歌」とも刻まれていましたが、「譬喩歌」とは万葉集の歌を分類し、心情を比喩的に表現した歌の意味。澪標とは、旧細江町の町章にされた航路を示す水路標識のこと。大阪市の市章と同じです。
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