2024年02月10日
浜北の旧街道を歩く⑤―道本(どうほん)の常夜燈
秋葉山常夜燈は街灯ではありません。これだけたくさんの秋葉山常夜燈が残されているのには、もちろん「區内安全」の願いを込めて建てられたのはもちろんですが、かつては当番を決めて毎晩燈籠に火を灯し、地域の火災を見守る風習があったから。もしも出火を見つかれば、当番が辺りに触れ歩き、早期の消火につなげたのです。
秋葉山に参拝して、お札を掲げているだけでは、火事を防ぐことなどできません。火を扱うことには十分な注意を払い、万が一の時には地域を挙げて一刻も早い鎮火。秋葉山のお札は、私たちの防火への気持ちを保ち続ける必要を思い出させるための注意喚起看板に過ぎないのです。