2023年08月08日

掛川市の「晴明塚」を訪ねる

「晴明塚」 国道150号を走ると、以前から気になっていた「晴明塚入口」の看板。潮騒橋を歩いて渡った帰り道に立ち寄ってみました。「晴明塚」があったのは、国道150号の南側のちょっと奥。竹の柵に囲まれた中、赤い石に半分埋もれるようにして頭を覗かせている石が「晴明塚」です。

「晴明塚(市指定文化財)」の解説看板によれば・・・

 今からおよそ千年前、京の都に安倍晴明という天文、暦学にくわしい陰陽師があった。

 ある時、荒波で聞こえた遠州灘に面したこの地に立寄り、村人の乞いに応じてそれまでしばしばおそった津波防止のために、ここにあずき色の小石を積み上げて熱心に祈祷をした。その霊験により以後この村には津波の災難がなくなったと言われる。このため村人は自然の暴威を鎮めた晴明の徳をたたえてここに祀り、晴明塚と称するようになった。また晴明塚に祈願すると疱瘡にかからぬと信せられ、往年その流行期には遠近から多数参詣者があった。疫病予防のためには赤い石一個を借り出しお礼の時には二個にして返す。すると返した石がどんな色の石でもあずき色にかわると伝えられ、遠州七不思議の一つに数えられている。 教育委員会


「晴明塚」 赤い石は、赤石チャート。放散虫というプランクトンが堆積して出来た岩石ですが、「晴明塚」付近に赤石チャートが多く産出されるとは思えませんので、「晴明塚」の赤石は他所から運ばれたもの。それだけ、長く深く信仰されて来たことが伺われました。



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