2021年05月21日
古い絵葉書「北部遠州出土 石器時代遺蹟遺物繪葉書」①―考古學資料

半場遺跡は、1933年(昭和8年5月)に三信鉄道(飯田線の前身)中部天竜駅建設工事の中で発見されました。
出土した土器・石器・敷石住居祉・石だたみ・井戸状敷石・土偶、埋葬墓地などから、縄文時代中期初頭から弥生時代後期の長期間にわたり、ここに人々の生活が営まれていたことがわかりました。
そして土器は、関東系、中部山地系、東海系のものから、遠く東北系や関西系のものが複雑に混り合っています。
これは、この地域が中部山地圈と東海地域圈の境界に位置し、矢作川、豊川、天竜川を介して両地域間の交流点にあること、そしてそのルートは遠く東北地方や関西方面にまで通じていたことを物語っています。
佐久間町教育委員会

最初に紹介する1枚には「石器時代出土遺物 流れも清き天龍沿岸住む人の心も清き遠州半場遺蹟全望にして今回遺蹟の出土せるは四人の立てる一帯の地域なりこの地點は今三信鐵道敷設工事中なれども近き将来に於ては同鐵道主要驛たり」の解説文が添えられています。