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2020年01月30日

東海道・鞠子宿を歩く②―駿河区の丁子屋 かやぶき屋根の修復始まる

かやぶき屋根がふき替えられる丁子屋の店舗◆ネットで1000万円調達

 東海道の宿場町の風情を残す静岡市駿河区丸子(まりこ)のとろろ料理専門店「丁子屋(ちょうじや)」のかやぶき屋根を、約40年ぶりに全面的にふき替える工事が25日、始まった。4月中旬ごろまで続く。インターネット上で資金を募る「クラウドファンディング」で修復の協力を呼び掛け実現にこぎ着けた。

 1596年創業の丁子屋は、地元でたくさん採れた自然薯(じねんじょ)を使ったとろろ汁を「丸子宿」の名物として売り、旅人の疲れを癒やしてきた。江戸時代の人気絵師・歌川広重が描いた「東海道五十三次」にも、丁子屋とされるかやぶき屋根の茶屋で旅人がとろろ汁を食べる様子が描かれている。

 現在の丁子屋は、1970年に地区内で取り壊されそうになっていたかやぶき屋根の民家を移築して店舗として使っている。70年代に一度、屋根のふき替えをしているが、近年は傷みが目立ち、今回修復することにした。

 かやぶき屋根は、大量のかやと骨組みに使う竹が必要で、工事費は約1400万円に上る。14代目の柴山広行さん(39)は「建物を含めた景色は地域の宝。多くの人の協力を得て広重が描いたかやぶきを今の時代に残したい」との思いから、クラウドファンディングに目を付け、昨年7~10月、ネット上で資金協力を呼び掛けた。

 県内を中心に全国から約500人から申し出があり、目標金額の1千万円を達成。協力者の中には他県の東海道の宿場町で地元を盛り上げようと活動している市民もいた。

 柴山さんは「宿場町の輪の広がりと郷土の歴史への関心の高さを感じた。これからも日本の古き良き風景として残していきたい」と話している。(2018年1月25日付「静岡新聞」より)


丁子屋 なるほど、私が見上げた「丁子屋」の茅葺屋根は2年前に修復されたものだったのです。



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