› 自然と歴史の中を歩く! › ウォーキング・ぶらり旅・町歩き › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 東海道・宇津ノ谷峠を歩く㉖―在原業平歌碑

2020年01月25日

東海道・宇津ノ谷峠を歩く㉖―在原業平歌碑

「駿河なる宇津の山辺の うつつにもゆめにも 人にあはぬなりけり」の歌碑 木の根道を登り切ると、少し開けた場所に到着。「←岡部口 静岡口→」の看板が建てられていましたので、ここが「蔦の細道」の宇津ノ谷峠のようです。

「蔦の細道の文学」の看板 その横に建てられた石碑は「駿河なる宇津の山辺の うつつにもゆめにも 人にあはぬなりけり」の歌碑。在原業平を主人公としたといわれる当時のベストセラー「伊勢物語」の中で詠まれている歌です。

宇津ノ谷峠 そもそも、「蔦の細道」の名が世に知られるようになったのは、「伊勢物語」の一節「わが入らむとする道はいと暗う細きに、蔦かえでは茂りもの心細く」から。「伊勢物語」を読んで昔を懐かしむようになった後世の文人墨客が宇津ノ谷峠を訪れ、「平家物語」「十六夜日記」「東関紀行」「吾妻鏡」などにも「蔦の細道」が取り上げられたのですが、やがて、新しい道が開かれたことから「蔦の細道」は次第に使われなくなっていきました。

 これが、いにしえの官道「蔦の細道」の歴史。そんな峠に、私は今、立っているのです。

 【関連記事】東海道・宇津ノ谷峠を歩く①―4本のトンネル


同じカテゴリー(ウォーキング・ぶらり旅・町歩き)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
東海道・宇津ノ谷峠を歩く㉖―在原業平歌碑
    コメント(0)