2020年01月07日

東海道・宇津ノ谷峠を歩く⑧―「明治の道」

「明治の道」 「明治のトンネル」を抜け、左下へと向かう細い道が「明治の道」。この道は「明治のトンネル」開削によって開通した道で、石垣には開通当時の説明や浮世絵が展示されていました。

 向かって右側は「東海名所 改正道中記 岡部 宇津の山下」。三代広重(1842~1894)が描いた浮世絵。「名物 十だん子」の看板が下がる茶店前を行く2台の人力車の先には、手掘りのトンネルが描かれていますが、トンネル壁の補強は確かに木枠です。

「東海道駿河國宇都谷隧道」の絵
「東海名所 改正道中記 岡部 宇津の山下」

「明治の道」 「東海道駿河國宇都谷隧道」は、坂下からジグザグの山道を登った先に出来たトンネル開通を記念した絵。ここでも壁の補強は間違いなく木枠です。

 看板の解説によると、この「明治の道」は「宇津谷隧道西方新道」。地域の住民が時の政府に陳情を重ね、2年を超える工期を経て完成したトンネルと新道は、トンネルの上を越えていた旧東海道と比べれば、明らかに平坦なルート。

「明治天皇御駐輦阯」の碑 庶民が乗る人力車が通れるようになっただけでなく、天皇の車である神輿に似た「輦(れん)」も通ることができるようになったのは、近くに建てられていた「明治天皇御駐輦阯」の碑を見れば明らかです。

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