2019年12月27日
東海道・中野町を歩く⑦―伊豆石の蔵
かつての中野町は掛塚と並び、天竜川を筏で下って来た天竜材を、全国各地へと回送した拠点。江戸に向かった船は、船のバランスを保つため伊豆半島で伊豆石を積み込んで戻って来ました。
明治25年(1892)に木材や鉱物などの輸送を考えた金原明善が国鉄天竜川駅から引き込み線を敷設して以来、天竜材はここで陸揚げされ、貨物輸送に切り替えられましたので、伊豆石の蔵はそれ以前に建てられたものと思われます。
中野町に残る伊豆石の蔵は他にも。右下の蔵は、安間町の金原明善生家に残されたものです。