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2020年09月18日

天竜の石鳥居を巡る②―船明諏訪神社

船明諏訪神社の石鳥居 船明(ふなぎら)諏訪神社の石鳥居の形は明神鳥居。船明諏訪神社が現在地に移されたのは、昭和53年(1978)5月。船明ダム完成の翌年のことです。

 だったら、石鳥居の建立もその時かも知れないとも思ったのですが、刻まれた文字は「報徳三十年紀念」と読めます。「報徳」が、明治8年(1875)設立の大日本報徳社を意味するとすれば、「三十年紀念」は同38年(1905)になります。

 前回、「明治・大正時代は政府が国家神道の浸透を図るため、集落の祭祀を奨励し、鳥居の造立も盛んだった」と紹介しましたが、明治後期から大正になれば、トラックによる陸運も盛んになって来た時代。各地の神社の鳥居が木製から石製に変えられたのには、そんな要因があったのかも知れません。

「正徳元年」寄進の石燈籠 しかし、船明は天竜川に沿った地域。この石鳥居は川船で運ばれた可能性もあります。

 社殿の前に立つ石燈籠には「正徳元年」の文字が刻まれています。正徳元年は西暦1711年。309年前の石燈籠が今も残っていることになります。




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