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2019年01月13日

小正月の南野田を訪ねる⑥―暮らしのすぐそばにいる神々

輪締め 南野田(みなみのた)の中島さんの家には、山の湧水を引き込んだ水道があります。その水が流れ出る場所には紙垂が付いた輪締めが。水の神に感謝し、新しい年を迎えたことを知らせるためです。

 こんな輪締めは、田畑の水源や水回りの水の神、台所のかまどの神、風呂などの火の神、トイレや自転車、自動車など、暮らしになくてはならない場所や物を守る神に供えられたもの。すでに松の内が明けていましたので、たくさんの輪締めが注連縄と一緒に片づけられていました。

輪締め これらの神々は神社などに祀られている名のある神とは違います。しかし、私たちの先祖は、例え名はなくても、家を守り福をもたらす神々は、私たちの暮らしのすぐそばにいると信じたのです。

 もしも粗末に扱えば、災いをもたらす畏れもあります。人知の及ばない力を畏れる気持ちが、宗教を超えた民俗行事として引き継がれて来たのです。



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