› 自然と歴史の中を歩く! › 出かけよう!北遠へ › 祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事 › 小正月の南野田を訪ねる②―南野田の「畑締め」

2019年01月09日

小正月の南野田を訪ねる②―南野田の「畑締め」

南野田 「歴史と民話の郷佐久間を守る会」代表の奥山さんの案内で、私たちが訪ねた中島さんの家はホウジ峠の北、佐久間町奥領家の南野田(みなみのた)。県道290号水窪羽ヶ庄佐久間線沿いの集落にあります。

 県道沿いとは言いながら、中島さんの家は斜面に広がる茶園の上。車は下に止めましたので、「道具の歳取り」を見せていただくため、茶園の間の道を歩いて登りました。

畑締め 道路脇には霜で凍り付いた小さな畑があり、その真ん中には、シキミと紙垂が結ばれた松の枝、白い紙の上には干し柿と洗米が供えられています。「これは畑締めと言って、昔はどこの家でもやっていたんだけどね」と奥山さん。

 「畑締め」は畑の神に感謝し、五穀豊穣を願う小正月の行事。かつての暮らしの中では、山には山の神、田には田の神、畑には畑の神がいたのです。

 「私らが子どもだった頃、学校では石板に石墨で字を書いていたくらいに白い紙は貴重品。畑締めの紙をいただき、学校で使ったね。こんなに白い紙じゃなく、茶色がかった藁半紙みたいな紙だったけど」。



同じカテゴリー(出かけよう!北遠へ)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
小正月の南野田を訪ねる②―南野田の「畑締め」
    コメント(0)