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2019年01月11日

小正月の南野田を訪ねる④―道具の歳取り

土蔵と男木 南野田(みなみのた)の中島さんの家の男木もすでに松や竹は外されていましたが、住宅だけではなく、土蔵や納屋の前にも立てられ、男木の根元にはやはり「十三月」と書かれた「にゅうぎ」が立て掛けられています。

 土蔵の横の納屋の脇にブルーシートが敷かれ、その上には鎌や鍬、計りや斧、チェーンソーまでが寝かされ、真ん中にお神酒、餅、洗米と赤飯が供えられていました。

にゅうぎ これが、今回の見学させていただくことになっていた、小正月の伝統行事である「道具の歳取り」です。

道具の歳取り 歳(年)を取るのは人間だけではありません。暮らしを支える道具もまた歳を重ねます。農家にとっては鍬や鎌。山の仕事の家にとっては斧や鋸などの生活を支えてくれる大切な道具たちにも、感謝とねぎらいを込めて休んでいただくのが「道具の歳取り」。

 毎年1月14日に飾り付けをして、17日に片づける間は、台所の包丁以外は使わないとのこと。伝統行事ではありますが、今ではやっている家は減ってしまいましたが、こうした習俗を守っている家もあるのです。

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