2019年02月25日

水窪森林鉄道について⑬―酒井C-16形製番6099

酒井C-16形製番6099 「水窪民俗資料館」に写真展示されていたのは、かつて水窪森林鉄道のレールを走っていた機関車、「酒井C-16型製番6099」の写真です。

 説明によれば・・・

 機種名=酒井工作所製。形式=C-16形製番6099。
 搭載エンジンTH4。燃料=ガソリンエンジン。3.5t機。板台枠=C型
 昭和34年7月東京営林局、水窪営林署納入。「4号車」と命名
 水窪営林署から天竜林業高校(校庭)への移転年月日は不明。
 平成10年(1908)天竜林業高校から馬路村へ移管。(けいてつ協会の斡旋)
 現在=魚梁瀬(やなせ)森林鉄道資料館車庫内保管「高知県馬路村」(07/7/20可動実験)
 長期間、野天に晒され、風雨のため機関車が傷み車庫内に保管されている。
 昭和36年、戸中山森林軌道敷は水窪ダム建設のため廃止され、活動期間2年であった。
           国指定「重要文化財」


 ・・・とあり、さらに・・・

酒井C-16形製番6099 この頃、他に3台の軌道車があり、4号車は「新車・新車」と近くの子供たちは呼んでいた。
 特徴はエンジン部分にカバーが取り付けられていたことと、斬新なカラーであった。
 製作所の名前を付けて営林署の人たちは「サカイ・ワーカー」とも言っていた。
 他の軌道車に比べ小振りの軌道車で主に「客車」として利用されていた。
 昭和30年資料館の下流側200mの所の軌道橋が落下し4人の怪我人が出て鉄橋に付け替えられた。
 古い他の軌道車はエンジン部分の側面がむき出しでチョコレート色をしていた。


 ・・・とのことです。

 この機関車が走っていたのは、水窪の街ではなくて水窪の山。木材運搬が人力や馬からトラック、鉄道などへと機械化された変革期でした。

 【関連記事】水窪森林鉄道について①―鉄橋の遺構



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